ロングテール実験 まとめ

前半の話は何度か書いてきたし、講演のネタにも使ったが、まとめておこうと思ってかいた。後半は実験途中の話。


前にある実験をした。

仕事で買い上げた10冊の本。著者に非常勤講師を依頼した関係で、買って差し上げたものだったが、10冊もいらないので、amazonマーケットプレイスで「ロングテール」を試してみようと思い、出品。

書名が『見捨てられた高校生−ある底辺校からの報告』新風舎 朝比奈なお 1200円

新風舎は自費出版ビジネスで詐欺まがいのことをしており、つぶれた。

普通なら、確かに出版社名も著者もブランドがないので売れそうもない。


ただ書名のネーミングだけはなかなかいい。ふたつのキャチーなキーワードが入っている。「見捨てられた高校生」「底辺校」。

結果はどうだったか、価格は半分の600円で出したのだが、ほぼ一か月のうちにすべてを売りつくした。3,4日日に1冊売れる感じだった。


やはり「ロングテールは存在する」し、「amazonの仕組みはすごい」と実感した。


おそらく購入者は教育関係者だろう。しかも、別な本を探していて、たまたまレコメンドにあったのだろう。この本を買った人はこんな本も買っていますというやつだ。あるいは過去に教育関係の本を買っていてamazonを開いた時のおすすめに表示されたのだろう。

それ以来、amazonの仕組みに興味をもち、いろいろとやってみている。

最近、よくいく近くの古本屋で『動く遺伝子 トウモロコシとノーベル賞』という本が2冊売られているのを見つけてきれいな方を一冊買った。遺伝学者のバーバラ・マクリントックという人の評伝なのだが、昨年ベストセラーになった『生物と無生物の間』福岡伸一著の中にも出てくるユニークな女性科学者で、DNAが発見される以前にトランスポゾン(動く遺伝子)説を発表したが、発表当時は誰にも相手にされず、孤独な研究生活を送った人物。のちに分子生物学がブームになって再評価されノーベル賞をもらったのである。

この本は絶版で、手に入りづらいのか、amazonマーケットプレイスでいい値段がついていた。なんと18000円。さすがにこれでは売れないだろうとぐっと良心的に2500円で出品したら、数週間で売れた。それでもう一冊を古本屋に買いに行ったが、案の定売れずに残っていた。ただこちらはカバーと小口にシミがついている。出品する際に本のコンディションを「ほぼ新品」「良」「可」の三段階に分類するが、間違いなく「可」。さらにトラブルが怖いので備考欄にシミがある旨を書いておいた。先日、1か月で売れた。

これで面白くなり、全国の古本屋のネットで探して見た。1000円前後で3冊見つけたので、そのうち2冊を購入。さらにyahooオークションで捜したら、1冊だけ840円で出品されていた。当然、即入札。その価格で落札できた。

そうして手に入れた3冊だが、もうすでに一冊が売れて昨日、発送した。

いわゆる「セドリ」ということだが、ほんとうにネットの世界には「ロングテール」が存在するのだ!


さらに実験は続く。

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アマゾンの秘密(書籍)

日本のアマゾンの立ち上げに参加した人の本です。
いろいろと秘密がわかりそうで、わくわくです。
一昨日アマゾンで買いました。
届いたら書評を書こうと思います。

もう一冊
「アマゾンの光と影」という本も買いました。

amazonの新サービス「プライム」と強さの秘密

オンラインといえども取引されるのは現物の本である。確実に納期を短縮するためには、欠品が出てはいけない。そのためにはどうしても莫大な在庫を抱える必要がある。Amazonの場合、当初これがネックになると言われていた。しかしamazonは大きな在庫を抱えることを厭わなかった。むしろ驚くほどの巨大なセンターを作った。これが他のブックサービスを圧倒して秘密のひとつだ。

そういえば13年くらい昔はヤマトのブックサービスを使っていたことを思い出した。ハガキに注文を書いてFAXしていた。いまでも部屋を整理するたびに細長い注文ハガキ兼FAX注文書が出てくる。

おそらく在庫管理のイノベーションがあるのだろう。PC端末から注文を入力すると、自動的にあのamazonの箱にパッケージされて出てくるのだろう。隣にはペリカン便の集荷センターがあるに違いない。こう書いていると、やはり、amazonの物流センターの今を調べて見たくなる。確か、千葉の幕張かあのあたりだったはず。あとでとりあえずネットで検索してみよう。

そして、配送システムの先にプライムがスタート。プライムについて利益よりも先行投資だとペゾスCOE自身が語っている。その先の何かがあるわけだ。

<ふろく>
アマゾンの強さについて

ECサイトとしてのアマゾンの強さの秘密は、思いつくままに書き出すと次のようなものだ。
1.リコメンドとシミュラリティ
2.CGM(コンシューマ・ジェネレイト・メディア)としてのレビュー。私もレビューを投稿しているが、なんの報酬がなくても評価されるとうれしいものだ。本を読んでブログに書いたついでに、少し手を入れてレビューに転用したりしている。報酬なしと書いたが、他人から「参考になった」と評価されたり、ランキングに出たりすることも報酬といえないこともない。

 ただそれだけではつまらないので次のようなことを考えてみた。マーケットプレイスとの連動ということだ。マーケットプレイスに出品したもののレビューを載せてみるということをやってみると効果があるだろうか。そこまで手間をかけて割りに合わないだろうが、高額商品なら購入を考えている人も迷っているわけだから実践してみる価値はある。特に出版社の紹介がありきたりの場合には。

アマゾンの新サービス始まる

アマゾン 年3900円の会員制で「お急ぎ便」無料へ|Ameba News
年間3900円でアマゾンプライムに登録するとアマゾンプライム対象商品だけですが
1)お急ぎ便が無料。
2)送料が1500円以下でも無料。
同居の家族2名まで家族会員として登録可能。

というサービスがはじまりました。アメリカではかなりの人気のサービスらしく、アマゾンアソシエイトのホームを開けるとペゾスさんが自信たっぷりに日本でもサービスが開始できることを誇りに思うというようなメッセージがあった。いまそれを引用しようと思ったが残念ながら、もうなかった。

さて日本ではどうだろうか。どの程度がプライム商品になるのかが鍵かな。1500円以下でも送料無料というのは魅力だ。

マーケットプレイス出品を始めたわけ


amazonのマーケットプレイスでの販売を始めたのは2006年の12月からだ。
ほぼ積読状態の本がかなりあったので、出品してみた。
ところが、売れないだろうと思う本ほどいい値段で売れる。これは、まさに「ロングテール」の証明のような話。

たとえば「ゲーデル、エッシャー、バッハ」という本が4000円で売れた。このとき1冊しか出品がなく最低価格が4000円だった。

ところが現在はユーズドで3000円。しかもよく調べてみると新しいく20周年記念版が発刊されている。ほんとにネットは不思議な世界だ。

新しい本はこちら

それでもって古い本はこちら

探している本を検索してあれば、確かに買うよね。古本屋にあるとは限らないから。

<追記>その後購入者から評価をしてもらった。(5満点の5点)名著を手元におけてうれしいという返信だった。よかった。確かにそれはいえる。名著を手元に置く喜びだ。
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